“5周年”

かなり遅くなってしまいました。

オーナーです。

『もう5年か』と思うと、なかなか書き出すのが難しくて気が付けば今に至ります。

ちなみに今も答えが出ないまま書いています。

いつも通り喋るように書いていきますので、ご了承ください。

もう二ヶ月も経ちますけど、2月19日に当店は5周年を迎えることができました。

僕らのお店がある京都は、

『100年以上経ってないと恥ずかしくて老舗とは言えない。』とか言います。恐ろしい街ですね笑

そんな世界と比べたら5年なんてまだハイハイくらいのものなので、恥ずかしくて何にも言えなくなります。

でもこのご時世です、同時期にオープンしたお店も既に閉店しているところが多々有り

一年どころか半年で閉めちゃうお店だって普通にあると聞きます。

それくらい大変な世の中で、生活になんの役にも立たない物、しかも気軽には買いにくい物

そんな物ばかりを提案してきたお店が、今もまだそのスタイルで『お店』をやらせて貰えていること。

僕はすごい奇跡だなと思っています。

それは僕らの力ではなくて、いつも言っていますが、第一に『良い物を作る人がいて』その次に『受け取ってくれる人がいる』その先にようやく僕らがいます。

僕らがお店で居続けられるのは、みんながそうさせてくれたからだと思っています。

5年前、僕たち夫婦は

自分達の『好き』だけを頼りにお店をスタートさせました。

RPGでいうと、なにも装備品を持たない状態で、着の身着のまま、いきなり冒険がスタートする感じです。

本当に話を盛っているわけではなく、ギャラリーをやる経験も、知り合いの先輩ショップさんもおらず、なんのルールも知らずにお店を始めたんです。

それを知っている身内たちは『あんた達よく続いたね』って驚くほど。

オープン当初に来てくれた人のほとんどが、今はもう残っていなくて、通り過ぎて行く人の方が多かった。

そんな初期の頃の自分達を知っていて、未だに応援してくれている人は片手で数えられるくらいです。

それは僕らのせいでもあって、そうなってもおかしくないくらい、変わり続けたし、今もなお変わり続けている。

それが少しずつ、僕らのやりたい事が伝わるようになって行って、すごく時間はかかったけれど、今では”周年”となれば、たくさんのお祝いと共に、遊びに来てくださる親しい顔ぶれが増えた。

5年前の僕らには想像できなかった光景です。

僕ら夫婦ほど人付き合いが上手くできない人いないんですよね。自分達でそう思うんです。こんな無愛想で、常連さんにだって、ちょっと期間が空くと人見知り出ちゃうし。気分屋さんなんで、移り気ですぐそっぽ向くようなお店だし。

それでも信じて応援してついて来てくださる方がいること。

僕ら夫婦がよく話すのは、

誰かのために時間を費やすって事は、その人の人生(命)を分けて貰っているという事。

僕らのお店で物を買ってもらうと言う事は、

その人が人生(命)を削って生み出したお金を物と交換していただく行為であること。

だから、生活にはなんの役にも立たない、どうでもいい物ばかりを売っているけど、誠実な物しか扱いたくない。

自分にも嘘をつきたくないし、信じてくれる人にも嘘をつきたくない。

不器用な夫婦だけど、そこだけは絶対間違えたくない。

だから僕ら夫婦は、お客さんに居心地良く過ごして貰う話術や接客・サービスは出来ないけど、命を注いでお店を作ってそこでお返しして行きたいなと思っています。

皆さんが『お店』に育ててくれたと思っています。

なんか書いてたらスゴい重みのある話になっちゃいましたが、周年くらいは真面目な話を許してください。

でも基本は『物を純粋に楽しむ』そこだけなので、なんの講釈も垂れたくないです。

むずかしい話は苦手なので。

老若男女肌の色も問わず、偏見なく物を楽しむ人が大好きです。誠実な人が大好きです。

そんな人が心地よく集まれる場所を目指して6年目も歩んでいきたいと思っています。

オープン前、Instagramの投稿でこう書きました

すべては自分の選択で作られている

食べるもの

着るもの

話すことば

関わるひと

聴くおんがく

その他ふくめ

何を選択するか

何を自分に取り入れるか

全てはその選択が自分の栄養となり

自分を構成している

僕たちは僕たちを信じてくださる方々へ

“good is good.” 『良い物は、良い。』

このシンプルな価値観で選択を続けていきます。

不器用な僕たちですが、これからもよろしくお願いします。

オーナーより