What’s this?
ここでは、日々モノづくりを行うアーティストや、日々創造をするクリエイターを、独自の目線で紹介していきます。
近年、作家のアイテムや工芸品を取り扱うお店が増えた中、うちのお店も含めてアーティスト情報がどこも同じで、オーナー自身も飽きて来てしまいました。WEB・SNSで探せば見つかる情報以外で何か新しいことを知りたい。その情報について再考していくと、”その人のパーソナルな部分”をもっと知りたいと感じました。くだらない質問・関係のない質問ばかりですが、そこから見えてくる『その人の違う側面』『一人のヒトとしての顔』を知れたら、作品がもっと面白く見えてくるのでは?と。気まぐれなオーナーの性格で、”そんなコト” 実験的に始めます。
浅井万貴子/Makiko Asai
1984 愛知県出身
2003 愛知県立旭丘高等学校 美術科 卒業
2011 多治見市陶磁器意匠研究所 卒業
浅井さんとは旧店舗からのお付き合い。もともとはお店にお客さんとして遊びに来てくれたのがはじまりでした。すごく作品とお店を純粋に楽しんでくれている方がいるなぁと思って見ていた人、それが浅井さんでした。下心がなく、まっすぐに自分のものづくりをして、ほかの人の作品も偏見なく楽しむ人。だからいつも、抽象的でマニアックな話ばかりで盛り上がる。同じ言語や感覚で話せる感じ。たぶんいつも見に来てくださる皆さんとも盛り上がれるはず。力みを全く感じさせないお人柄から生まれる作品は、程よい脱力と、作品重量とは相反する軽やかさを持っています。そんな浅井さんの内面をすこし覗かせてもらいましょう。

『浅井万貴子へ 25の質問。 』
| 質問 | 答え |
---|---|---|
1. | Q. 出身地 | A. 愛知県 |
2. | Q. 地元の好きなところ | A. 平らなところ |
3. | Q. 小さい頃の夢 | A. 絵を描く仕事 |
4. | Q. 今の夢 | A.平らで日当たりよくて野焼きできるとこに住みたい |
5. | Q.生まれ変わったら何になりたい? | A. 大きい木 |
6. | Q.ものづくりをやっていなかったら何をしていた? | A. 数字の世界は極めると神秘の世界が見えるらしいです。神秘の世界が見える仕事 |
7. | Q.生きてて良かったと思う瞬間 | A.穏やかな日差しでポカポカしている時 |
8. | Q.何をしている時が幸せ? | A. とってもくだらない話をして笑っている時 |
9. | Q.あまり共感されないこだわりやルール | A. ヘタでもいい |
10. | Q. 好きな音楽のジャンルは? | A.特に決まってないです。声楽をやってる方が普通の部屋ですが一節歌ってくれたことがあって、壁を破壊するんじゃないかと思うような迫力で、音の一瞬で心を鷲掴みにするような感動はうらやましいと思いました。 |
11. | Q. 好きなミュージシャンは? | A. 特に決まってないです。 |
12. | Q. 好きな漫画・アニメは? | A. 動物のお医者さん。寝る前に読むとフラットな気持ちになって安眠できる。 |
13. | Q. 最近のマイブーム | A.今更ですが【孤独のグルメ】 |
14. | Q. 趣味はなに? | A.散歩 |
15. | Q.休みの日に何する? | A.どっぷり本を読むか、お茶しに行くか、遠くに住んでる友達に会いに行ったりしたいなぁ。 |
16. | Q.浅井さんと僕はお菓子友達ですが最近のおすすめお菓子は? | A. コーン系のスナック菓子と、芋けんぴが好きです。ベビースターラーメンの少し辛くてピーナッツが入ってるのも好き。 |
17. | Q.苦手なもの | A.数字 |
18. | Q.これだったら日本一かも?な役に立たない特技は? | A. いくらでも寝れる |
19. | Q. 最近驚いたことは? | A. 漆やったら手と顔がミートボールみたいにパンパンにかぶれた。テンション激落ちでした。 |
20. | Q.箸休めに王道な質問です。無人島に一つだけ持っていくとしたら? | A. 犬 |
21. | Q.作業工程で一番好きなところ | A. 研磨作業 |
22. | Q.逆に一番苦手なところは? | A. 梱包 |
23. | Q.落書きや線へのこだわりを教えて | A. 決めすぎずその時の気分で |
24. | Q.ものづくりをする上で大切にしていること | A. 楽しく作ること |
25. | Q.最後に本展についてひとこと | A. とても楽しい展示になると思います。キクチさんが右往左往しながら体にムチを打って静物画のような展示空間にしてくれると思います。楽しみですね! |
good is good.のコメント
1. Q. 出身地 A.愛知県
愛知県は本当に”オリジナル”を追求するアーティストやお店が多いですね!愛知の人たち、すごく好きです。
2. Q. 地元の好きなところ A. 平らなところ
笑 2問目からもう浅井さんワールドですね。平地っていいですよね。京都は盆地なだけで平地ではないので、地味に坂が多いです。
3. Q. 小さい頃の夢 A.絵を描く仕事
今も絵を描かれたりするので、浅井さんのねっこはずっと変わっていないんですね。
4. Q. 今の夢 A. 平らで日当たりよくて野焼きできるとこに住みたい
ものすごく具体的!というか物件探しガチ勢ですよね。関西近郊の陶芸できて野焼きできて日当たりの良い激安物件あれば情報ください。
5. Q. 生まれ変わったら何になりたい? A. 大きな木
浅井さんは、小柄な人ですが、存在は大きな木です。一緒にいると落ち着きます。僕は生まれ変わったら最近は水になりたいと思っています。
6. Q.ものづくりをやっていなかったら何をしていた? A. 数字の世界は極めると神秘の世界が見えるらしいです。神秘の世界が見える仕事
神秘の世界ですか、それは壮大で計り知れないですね。人間の思考回路ではたどり着けなさそうな世界に神秘はありそう。というか考え続けることが神秘なのか?数字が弱い僕にはわかりません!
7. Q.生きてて良かったと思う瞬間 A. 穏やかな日差しでポカポカしている時
浅井さんらしい!ほんとに木とおんなじ笑
8. Q.何をしている時が幸せ? A.とってもくだらない話をして笑っている時
くだらない話はいいですよね〜。ほんと役に立たないこと大好きです。
9. Q. あまり共感されないこだわりやルール A. ヘタでもいい
浅井さんは本当にその言葉が似合うし、そう言って良い人だと思います。歌手で言うと桑田佳祐さんとか松任谷由美さんとか、ガチの美声&歌うまって言うより、味のある唯一無二の歌唱力って感じ。上手いだけの人はたくさんいるし、それだけだと刺さんなくて、やっぱりヘタさとか癖とか個性って大事だなと思います。
10. Q. 好きな音楽のジャンルは? A.特に決まってないです。声楽をやってる方が普通の部屋ですが一節歌ってくれたことがあって、壁を破壊するんじゃないかと思うような迫力で、音の一瞬で心を鷲掴みにするような感動はうらやましいと思いました。
声だけで壁を破壊(かも)ってすごい声量!その身ひとつで、感動を与えられる能力の人たちは憧れますね。
11. Q.好きなミュージシャンは? A. 特に決まってないです。
僕のおすすめは結構答えているので、最近の状況で言うと、妻がどハマりした宇多田ヒカルの新譜【BADモード】を一緒によく聴いてます。めちゃ良いアルバムです。
12. Q. 好きな漫画・アニメは? A. 動物のお医者さん。寝る前に読むとフラットな気持ちになって安眠できる。
それ知らなかったです。見てみよっと。
13. Q. 最近のマイブーム A.今更ですが【孤独のグルメ】
ドラマ版しか知らないですが、孤独のグルメいいですよね!松重さんがほんとハマり役。松重さんの普段着が超オシャレで憧れです。ちなみに僕の最近のマイブームは、フランス人に日本の食べ物を食べてもらうリアクション動画。
14. Q.趣味はなに? A.散歩
散歩いいですね。僕も散歩好きです。最近はカメラ片手に、野鳥観察もセットになりました。
15. Q.休みの日に何する? A.どっぷり本を読むか、お茶しに行くか、遠くに住んでる友達に会いに行ったりしたいなぁ。
全て新しいものと出会う体験ですよね。素敵です。僕は最近、地元のいろんな小さなスーパーに行くのが休みの日の定番です。
16. Q.浅井さんと僕はお菓子友達ですが最近のおすすめお菓子は? A.コーン系のスナック菓子と、芋けんぴが好きです。ベビースターラーメンの少し辛くてピーナッツが入ってるのも好き。
最高ですね。ベビースターのやつ、以前差し入れしてくださって、美味しかったです。僕の最近のおすすめは、超むかしながらのえびせんです。えびみりんとかいうやつです。関西だとお祭りとかでソースとか塗って二枚重ねの。あれ最近スーパーで売ってないんですよね。絶滅危惧お菓子。ちなみに先週の休みはそれを探しにスーパー巡りしました。
17. Q.苦手なもの A.数字
数字、僕も嫌いです。数字だけは頭に入らない。
18. Q.これだったら日本一かも?な役に立たない特技は? A. いくらでも寝れる。
日本一っていうくらいなので、親が心配するくらい寝るやつですね。僕は飲み会とかで、”わいわい”してる賑やかグループから離れつつ、でも『えっ飲んでる?こっち入りなよ』と言われないくらいのちょうど良い空気の出し方。
19. Q. 最近驚いたことは? A. 漆やったら手と顔がミートボールみたいにパンパンにかぶれた。テンション激落ちでした。
手と顔がミートボールは驚きどころじゃないですよね!めちゃ焦る。僕は、カナダアカガエルっていうカエルが、冬に完全に心臓を止めて、体も凍って、血液さえ凍って、カチコチになってしまうのに、春になったら溶けてきちんと復活するのを知った時。
20. Q.箸休めに王道な質問です。無人島に一つだけ持っていくとしたら? A. 犬
爆笑 お茶をちょっと噴いてしまった。可愛いし役にも立ってくれそう。
21. Q.作業工程で一番好きなところ A.研磨作業
年明けに工房へ伺いましたが、研磨作業体験とても楽しかったです。一生やってられる。
22. Q.逆に一番苦手なところは? A.梱包作業
これは妻も言ってたし、山田由起子さんも言ってましたね。みんな梱包しにくいものばかり作るからね。
23. Q.落書きや線へのこだわりを教えて A. 決めすぎずその時の気分で。
その感じ、とても伝わってきます。まずは脱力。あとは気持ちのむかうままに。
24. Q. ものづくりをする上で大切にしていること A. 楽しく作ること。
ぼくが好きになる物ってほとんどの物が『たのしい』からうまれるものが多いです。浅井さんの作品は『たのしい』がぎゅーっと凝縮されたような、ピュアな輝きを持っています。
25. Q.最後に本展についてひとこと A. とても楽しい展示になると思います。キクチさんが右往左往しながら体にムチを打って静物画のような展示空間にしてくれると思います。楽しみですね!
やめてーハードルを上げないで!しかも体にムチ打ちたくない笑 ほどほどにがんばります。
浅井さんて、すごくニュートラルにものづくりをする人で、言い方が合っているかわからないけれど、こどもが図画工作で物をつくって、純真無垢な作品に他にない輝きをみつけた。そんなときの感覚を大人になったいまも変わらず、その時の”図画工作”のスケール感でものづくりをし続ける人。飾らず、無垢で居続ける人。かっこつけない。うまれたばかりの伸びやかな線を愛し、きちんと作品として昇華して発表する。すごく難しいことをやってのけてる稀有な人です。そんな浅井さんから生まれる作品は、彼女自身の生き方そのものなんだと思います。アーティスト浅井万貴子さんの個展は2022年3月11日(金)〜3月20日(日)まで開催。
お見逃しのないように。
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