アーティストってどんな人? VOL.03 -山田由起子-


What’s this?

ここでは、日々モノづくりを行うアーティストや、日々創造をするクリエイターを、独自の目線で紹介していきます。

近年、作家のアイテムや工芸品を取り扱うお店が増えた中、うちのお店も含めて、情報の切り口は大体どこも同じで、オーナー自身飽きて来てしまった。WEB・SNSで探せば見つかる情報をわざわざ何度も紹介する必要はないのでは?そう僕は思っています。そして自分自身が知りたい情報について再考していくと、”その人のパーソナルな部分”をもっと知りたいと僕は感じました。くだらない質問・関係のない質問ばかりですが、そこから見えてくる『その人の違う側面』『一人のヒトとしての顔』を知れたら、作品がもっと面白く見えてくるのでは?と。気まぐれなオーナーの性格で、”そんなコト” 実験的に始めます。



山田由起子/Yukico Yamada


日本の小さな丘の上にある住宅地に生まれ育ちました。日本らしい豊かな自然に囲まれた場所だったせいか、幼い頃から庭や近くの神社でしゃがみこみ、虫や植物たちの世界を覗くのがとても好きでした。土の匂い、風で草が揺れる音や揺らめく光、そういうその瞬間にしかない世界はずっと見ていても飽きることはありませんでした。現在は、古い町並みが残る京都の町家で工房を構え、制作をしています。京都は四方を山に囲まれた街でもあり自然との距離が近く、古い家屋は外との境界が曖昧で、雨音や風や光などが常にともにあります。そういう幼い頃からの習慣のようなものもあり、音、光、風、湿気、匂い、感触など目に見えないもの、主に日常にある自然からインスピレーションを得てかたちにしています。その瞬間に在るもの、そこには不思議がつまっていて、そのなぜなぜからささやかな作文が生まれ、作品の形やテクスチャをより明確にしていきます。かたちを想像して作るという、ある意味人間しか持たない行為により生み出すかたちで、他の自然と戯れることが、私の制作をはじめ思考の源であり夢でもあります。うつわは、光をまとったり、水を吸ったり、草花や食材の面白さを改めて見せてくれたり、常に人間の直ぐ側で自然の不思議を伝えてくれます。そのひとりひとりの日常に在る、美しく不思議なわくわくの断片と、共演できればとても嬉しいです。

2019年11月京都にて初個展
その後、ニュージーランドオークランド、上海、大阪、東京で個展を開催
グループ展、作品納品等、国内外で活動2021年現在 京都市内にて制作

気がつけば前身のチニアシツケルから数えると、かなり長い期間ご一緒させて頂いている作家さん。出会いは3年前。お互いに当時は歩み出したばかりと言った状態で、由起子さんは緊張のあまり吐きそうになりながら、ご主人に背中を押され、鴨川をてくてく歩いてきてくれた。まぁそうなったのはワケあって、後でわかる事なんですが、由起子さんにとってうちが初めての取扱店舗になるのです。でも実は、good is good.夫婦ともに人見知りでこちらも緊張していて、お互いドキドキだった初対面。由起子さんが袖にひっつき虫を付けてきたのを見つけて僕たち夫婦は『この人は大丈夫なタイプだな』と確信しました笑 旧店舗にてプロデュースさせて頂いた初個展【土のオノマトペ】は今でも楽しい記憶として色鮮やかに残っています。そんなお付き合いの長い作家さんと言うこともあり、今回、由起子さんにはいつもより多めに質問を投げかけてみました。



『山田由起子へ 30の質問。 』


質問答え
1.Q. 出身地A. 大阪府富田林市
2.Q. 地元の好きなところA. 空き地と叢が多い、無花果が美味しい
3.Q.子供の頃ハマったことA. 長靴に水をいっぱいにためて履いて歩く、どんぐりをいろんな庭に投げ入れる。
4.Q. 小さい頃の夢A. 花屋さん
5.Q. 今の夢A. 6キロの土を練れるおばあちゃん
6.Q.魔法が使えたら何をする?A. 菌類としゃべってみたい。植物や昆虫は賢そうなので、菌類あたりが楽しく話せそう。土の中のこととか、何と仲が良いとかいろいろ聞いてみたい。
7.Q.ドラえもんの道具で何が欲しい?それを使って何をする?A. どこでもドア。土運んだり、今はとにかく搬入!全部重いし形違うし割れものだから、移動のためだけの梱包に毎回なきそうになる。
8.Q.朝か夜どっちが好き?その理由は?A. どっちも好きだけど朝かな。起きたとき伸びをする瞬間が好き。
9.Q. 生きててよかったと思う瞬間はいつ?A. 美味しいもの食べたとき
10.Q. あまり共感されない自分のこだわりやルールA.準備を始めるための準備時間がある
11.Q. 好きな音楽のジャンルは?A. ジャンルは決めず、いろいろ。
12.Q. 好きなミュージシャンは?A. 特に誰というのはなく、いろいろ。
13.Q. 好きな漫画・アニメは?A. 自分では殆ど見ないですが、夫の影響で。オネアミスの翼、東京ゴットファーザーズなど。
14.Q. 人生で1番の映画教えてくださいA.いろんな一番があるから決めれないけど、大人になって映画を好きになるきっかけになったのは、ジム・ジャームッシュのパーマネントバケーション。音楽のサビや物語のヤマ場みたいなのに違和感があった私には、あまりにも美しい映画でした。
15.Q.『ヒーロー』といえば?A.仮面ライダー?
16.Q.生まれ変わったら何になりたい?A. お味噌、なんか、熟成っていう言葉に憧れがある。食べられて一生を終えるという潔さと、美味しくて栄養になる達成感。
17.Q.趣味は何?A.読書、作文、拾い物
18.Q.ここ最近のマイブームは?A. 変形菌
19.Q. 休みの日に何をする?A. いつもとおんなじ
20.Q.あまり知られていない意外な特技は?A. すぐ眠れる。毎晩10秒くらい
21.Q. 苦手なもの・嫌いなものは?A. 高いところ。自分から落ちそうになる
22.Q.好きな食べ物は?A. トマト
23.Q.陶芸以外のモノ作りで何をやってみたい?A. モノ作りとは少し違うかもしれないけど、何かの研究をしたい。わたしの作品は不思議の種から妄想で生まれてくるカタチだけれど、その不思議を実際に解いてみたいという欲求もある。
24.Q.作業工程で一番悩むところA. 焼成
25.Q.作業工程で一番好きなところA. イメージを粘土で立体に成形していくところ。そのときは土にまだ水分があって、なんとなく生きてるようで、共同作業のような工程。
26.Q.行き詰まった時、何をする?A. 好きな場所を散歩して、何に対して自分のこころが動くか確かめる。それに対して素直になれば、心が踊りだす気がします。
27.Q.ものづくりをする上で大切にしている事A. 楽しいこと。わくわくをカタチにすること。
28.Q.ダンシングと言うテーマを聞いて、最初に思い浮かんだことA. 社交ダンス
29.Q.形へのこだわりをマニアックな目線で教えてA.向きをいろいろ変えて見てみると、光と影が遊んで、違う表情が見えてきます。その人にしか見せない表情もあると思うので、ゆっくり戯れてもらえたら嬉しいです。
30.Q.最後に本展についてひとことA.ダンシングというタイトルから、最終的にたどり着いたのは、生きるということでした。そしたらいろんなものの呼吸がきこえてきて、それを新作としていろいろカタチにしました。ゆっくりたっぷりだったり、小刻みで軽やかだったり、とても楽しくて賑やかな制作でした。私たちの周りには、本当にたくさんの生物がいて、目に見えなくても存在はしていて、その不思議とわくわくをつめこみました。ぜひぜひ、体感していただけたら嬉しいです。

good is good.のコメント


1. Q. 出身地 A. 大阪府富田林市
ごめんなさい。富田林のイメージが何もない。調べたらおちょやんの舞台だったのね。ちなみにオーナーの地元は京都市伏見区です。

2. Q. 地元の好きなところ A. 空き地と叢が多い、無花果が美味しい
すごく由起子さん”らしい”答え。空き地と草叢って夢しかないね。僕もよく秘密基地作って遊んでいました。僕の地元の好きなところは、山と川と池に囲まれて散歩コースが多い所と、酒所なので飲み屋が近くに多いところ。

3. Q.子供の頃ハマったこと A. 長靴に水をいっぱいにためて履いて歩く、どんぐりをいろんな庭に投げ入れる。
長靴のやつ僕もやってた!言われなかったら忘れてた記憶笑 これを見ている良い子のみんなはどんぐりを人の家に投げるのはやめましょう。勝手にブナの木が生えてきたらびっくりするので。

4.  Q. 小さい頃の夢 A. 花屋さん
子供の頃から植物が好きだったんですね。僕は安藤さんのQ&Aの時に建築家と言いましたが、美容師にも憧れていました。

5.  Q. 今の夢 A. 6キロの土を練れるおばあちゃん
若くても大変なのに・・・でもなんか由起子さんだったら出来そうなきがするな。

6. Q.魔法が使えたら何をする? A. 菌類としゃべってみたい。植物や昆虫は賢そうなので、菌類あたりが楽しく話せそう。土の中のこととか、何と仲が良いとかいろいろ聞いてみたい。
ここ数年菌類にハマってるよね。会話する発想はなかった!なんか喋るの遅そうやけど。

7. Q.ドラえもんの道具で何が欲しい?それを使って何をする? A. どこでもドア。土運んだり、今はとにかく搬入!全部重いし形違うし割れものだから、移動のためだけの梱包に毎回なきそうになる。
制作・梱包・搬入ありがとうございます。どこでもドアは国家レベルで開発して欲しいですね。スモールライトがあっても便利そう。僕は決められなかったので、せこいですがスペアポケットでお願いします。

8. Q.朝か夜どっちが好き?その理由は? A. どっちも好きだけど朝かな。起きたとき伸びをする瞬間が好き。
前回の波多野くんは朝の深呼吸が生きていてよかった瞬間でしたね。旅行に行った時の、民宿の朝とか好き。でも基本的に僕は夜派。夜は見えない部分が多いけど、逆に見えない景色を見せてくれて、想像力が一番掻き立てられる時間。そもそも朝は弱いので苦手。

9. Q. 生きててよかったと思う瞬間はいつ? A. 美味しいもの食べたとき
美味しいものは正義だよね。それだけでシアワセ。僕は朝と夜、妻と散歩してる時。あと、LIVEで腹の底から感動した時。

10. Q. あまり共感されない自分のこだわりやルール A.準備を始めるための準備時間がある
同じ感覚かわかんないけど、ギアを少しずつ上げていくために、気持ちを整える時間はいつも取ります。

11. Q. 好きな音楽のジャンルは? A. ジャンルは決めず、いろいろ。
由起子さんはそうやと思いました。良いものはなんでも取り入れるタイプですね。僕も基本的にそうですが、オールドスクール・ヒップホップ、エレクト、ジャズ、アンビエントをよく聴きます。

12. Q. 好きなミュージシャンは? A. 特に誰というのはなく、いろいろ。
だよね。かなり前工房に行った時はビョーク聴いてたよね。僕もビョークは好きです。楽曲だけじゃなく世界観・ライブ演出ともに。僕も固定のミュージシャンはいませんが先月はTwigyの10年ぶりの新譜【WAKING LIFE】をよく聴いてました。

13. Q. 好きな漫画・アニメは? A. 自分では殆ど見ないですが、夫の影響で。オネアミスの翼、東京ゴッドファーザーズなど。
オネアミスの翼は見たことないです。今敏さんの世界観好きなので、東京ゴッドファーザーズイイですね。パプリカも。

14. Q. 人生で1番の映画教えてください A.いろんな一番があるから決めれないけど、大人になって映画を好きになるきっかけになったのは、ジム・ジャームッシュのパーマネントバケーション。音楽のサビや物語のヤマ場みたいなのに違和感があった私には、あまりにも美しい映画でした。
パーマネントバケーションは見てないです。ジム・ジャームッシュのほかの作品も素敵だったので、見てみます。

15. Q.『ヒーロー』といえば? A.仮面ライダー?
スペシウム出す方の可能性もありましたが、キックする方の方でしたね。1番王道な答え有り難うございます。じゃあ僕は藤岡弘で。

16. Q.生まれ変わったら何になりたい? A. お味噌、なんか、熟成っていう言葉に憧れがある。食べられて一生を終えるという潔さと、美味しくて栄養になる達成感。
独特。THE山田由起子の感性って感じがする。熟成に憧れるかぁ、考えたこともなかった。ちょっとアハ体験したな。

17. Q.趣味は何? A.読書、作文、拾い物
由起子さんの文章好きです。自分だけの世界を描く文才あると思う。拾い物も多いですよね。僕の趣味は模様替え。

18. Q.ここ最近のマイブームは? A. 変形菌
変形菌ってすごいね。色も形も、もうすごいとしか言えない。僕の最近のブームはダンゴウオ。

19. Q. 休みの日に何をする? A. いつもとおんなじ
いつもとおなじが体にしっくりきますね。僕もいつも散歩してる。

20. Q.あまり知られていない意外な特技は? A. すぐ眠れる。毎晩10秒くらい
はやっ!って言ってたら、横で妻が『あなたも同じくらいはやいで』と冷めた目で言われました。

21. Q. 苦手なもの・嫌いなものは? A. 高いところ。自分から落ちそうになる
意外です。むしろ高いところ好きそうだと思っていました。僕は寒いのとクマ。北海道はそれが2つともあるので行きたくても行けない場所。

22. Q.好きな食べ物は? A. トマト
トマトかぁ。苦手な人もたくさんいる食べ物が一番好きってなんだか不思議。

23. Q.陶芸以外のモノ作りで何をやってみたい? A. モノ作りとは少し違うかもしれないけど、何かの研究をしたい。わたしの作品は不思議の種から妄想で生まれてくるカタチだけれど、その不思議を実際に解いてみたいという欲求もある。
知らない世界を知りたいと思う欲求が強い由起子さんにはぴったりですね。妻も同じタイプで、植物の研究者になりたかったって。

24. Q.作業工程で一番悩むところ A. 焼成
焼く時なんですね。カタチもとても難しそうだけど、毎回釉薬や焼き加減を実験されるので、後の工程の方が調整が難しいんですかね?

25. Q.作業工程で一番好きなところ A. イメージを粘土で立体に成形していくところ。そのときは土にまだ水分があって、なんとなく生きてるようで、共同作業のような工程。
面白い感覚。人も水分でほとんど構成されているから、馴染むのかな。そう言われてみると由起子さんが作る作品は生命力を感じます。

26. Q.行き詰まった時、何をする? A. 好きな場所を散歩して、何に対して自分のこころが動くか確かめる。それに対して素直になれば、心が踊りだす気がします。
自分を再確認しに行く散歩、すごくイイですね。

27. Q.ものづくりをする上で大切にしている事 A. 楽しいこと。わくわくをカタチにすること。
作品から伝わってきます。受け取ってシアワセな気持ちになる存在。

28. Q.ダンシングと言うテーマを聞いて、最初に思い浮かんだこと A. 社交ダンス
めちゃベタで笑ってしまった笑 でもリンクしちゃいますよね。

29. Q.形へのこだわりをマニアックな目線で教えて A.向きをいろいろ変えて見てみると、光と影が遊んで、違う表情が見えてきます。その人にしか見せない表情もあると思うので、ゆっくり戯れてもらえたら嬉しいです。
とくに今回の作品はいつもより縦横無尽に動き回っていると言うか形がとても立体的で、見えてくる表情が面白いです。。

30. Q.最後に本展についてひとこと A.ダンシングというタイトルから、最終的にたどり着いたのは、生きるということでした。そしたらいろんなものの呼吸がきこえてきて、それを新作としていろいろカタチにしました。ゆっくりたっぷりだったり、小刻みで軽やかだったり、とても楽しくて賑やかな制作でした。私たちの周りには、本当にたくさんの生物がいて、目に見えなくても存在はしていて、その不思議とわくわくをつめこみました。ぜひぜひ、体感していただけたら嬉しいです。
はい。由起子さんが普段見ている世界、いろんな生き物たちの呼吸を感じながら、作品たちが踊るダンスを楽しませて頂きます。


山田由起子さんは小さな虫の眼を持っていて、人が普通に暮らしていると見逃してしまうような、小さな輝きを見つけられる人だと思います。それを自分の想像の世界で、さらに独自に紐解いて世界をぐぅっとひろげていく。山田由起子さんは身の回りに潜む小さなワクワクと、光や音・風から感じるカタチのタネを自分の中で大切に水やりして大きく育てています。そんな山田由起子の個展は2021年12月17日(金)〜12月26日(日)まで開催。

山田由起子とgood is good.の2回目の共演、お見逃しのないように。


前回の波多野祐希のQ&Aはこちらから

サポートボタンについて

より良い展示、より豊かなものづくりを発信し続けていくために、サポート・支援ボタンを設置しています。独自性を保ちながら、流行りに流されない作家のものづくりを促進していくために、皆様の応援が力になります。100円からできる応援の形。『面白いな』と思ったら、ぜひ応援して見てください。